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60歳から人生を愉しむ43の方法

60歳から人生を愉しむ43の方法

『島耕作』シリーズや『黄昏流星群』で大人気の漫画家・弘兼憲史が贈る「老い」の自立・自律、覚悟、愉しみ、学び、選択、死生観。

著者 弘兼 憲史
ジャンル ビジネス書 > 自己啓発 > 生き方・働き方
立ち読みPDFあります
出版年月日 2011/10/01
ISBN 9784769610588
判型・ページ数 4-6・200ページ
定価 本体1,400円+税
在庫 在庫僅少
 

目次

はじめに

第一章 自立と自律 ― 「人生は自己責任」が僕のモットー
大人の担う役割と責務
「雨ニモマケズ」の精神
自立の先にあるもの
新しい人生を楽しく生きるコツ
日本を元気にする団塊マネー
自分で稼いで自分で使い切る
老年期のお金の使い方
相互自立した親子関係

第二章 僕の描く老人像 ― どうせなら好かれる年寄りになりたい
老人の三大要素
余命三ヶ月と言われたら
中高年の恋愛事情
魅力的なお爺ちゃん

第三章 人生はひとり旅 ― 身軽になって依存しない生活を
二つの人生で成り立つ夫婦関係
お互いの領域に踏み込まない
孤独感や寂しさに弱い男性
孤独を選ぶのも自分
「チャラの人生」を考える

第四章 楽しんで生きる ― 免疫作用が活発化する過ごし方
退屈なんてもったいない
駅伝が伝えてくれる感動
“大人の修学旅行”を楽しむ
末期ガン患者のモンブラン登山
“有償ボランティア”の提案

第五章 施設に入るという選択 ― 老人ホームも悪くない!?
掃除ロボット「ルンバ」の時代
老人ホームで楽しく暮らす心得
邪魔になる安いプライド
過熱しやすい政治の話
自ら恥をさらす差別発言
個人の尊厳にかかわる宗教の話

第六章 生涯学習のススメ ― 学ぼうという気持ちが若さを保つ
柔らか頭は日本人の長所
老化を表わす二つの現象
“感動”がなくなったら要注意
日本を分析してみる
政治を学んでみる

第七章 死生観 ― “死”という現実を体験させる
死にざまを見せる
在宅死という選択

第八章 教育と継承 ― 先人に学び後人に伝える
松下電器に入社して
「利益は社会からの報酬」
人生の指針となった教え
次世代に伝えるために
子供たちが生活の中で学ぶこと
世代を超えた交流
個人の才能を伸ばす教育を
国際競争を生き抜くために

おわりに

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内容説明

 

「はじめに」「第一章 自立と自律」「第二章 僕の描く老人像」「おわりに」がまるまる読める立ち読み版PDFあります。

http://kou-shobo.hondana.jp/files/sample/1058.pdf

 


弘兼憲史さんには人気コミック作品のほか、自己啓発やビジネス関連、またワインなど趣味嗜好テーマの著作もたくさんありますが、本書では60歳前後の同世代に向けて、たんに「老い」テーマではなく、熟成人生の覚悟・自立・愉しみについて自身の思いのたけを語りつくしていただきました。弘兼憲史さんの新たな魅力を見つけられる本です。


 

 

はじめに

 

僕は昭和22年、山口県岩国市で生まれました。いわゆる「戦争を知らない子供たち」です。それでも、自分が成長してきた過程をたどれば戦後の日本が見えてきます。

当時の資料を調べると、東京は一面の焼け野原でした。バラックが並び、家を失った人が溢れ、孤児たちが物乞いをしている姿が見られます。日本中が貧しくて、貧しいのが当たり前、そんな時代だったのです。あの頃は、貧しい人と貧しくない人の違いなんて、ご飯が食べられるか食べられないか、くらいの違いでしたね。

岩国市は基地の街です。「ギブミー・チョコレート」これは戦後を象徴する言葉として、映画の中でよく使われるセリフですが、僕たちもそう言って米兵を追いかけたものです。米兵は決して怖くはありませんでした。明るくチョコレートを投げてくれました。

つい最近まで、戦争をしていた国同士ですが、そこは子供の世界のこと、基地の子供たちとも一緒に遊んだものです。ただ、彼らは夕方になると金網の向こうへ帰って行くんです。そして、彼らが帰る頃になるとフェンスの向こうからは、香ばしい香りが流れてくるんですよ。多分、バーベキューをしていたのでしょう。あの香ばしさは肉の焼ける匂いですから。僕たちはといえば、恥ずかしげもなく金網にへばりついて、匂いの先を見ていましたね。

それから数年後、東京には高さ332・6メートルの赤い鉄塔「東京タワー」が建ちました。敗戦から13年目のことです。歴史を振り返ってみても、日本人の底力を感じました。

平成23年3月11日、日本は人類の歴史上最大といわれる災害に襲われました。大地震と巨大津波、そして複数機の原子力発電の事故。これだけの惨事には、どこの国もサンプルはないでしょう。街がスポンとなくなってしまったのです。救済物資を運んで現地に赴いた人たちは「言葉では、語れません」と、皆さん口を閉ざしてしまいます。語ること自体が不謹慎だと思えるような惨状だったのでしょう。

戦後とはいえ、僕たちは何もない時代を生きてきました。ところが、団塊ジュニアと呼ばれる我々の子供の世代になると、話が違います。生まれたときからカラーTVがあり、マイカーがあり、学校にエアコンがあるのが当たり前、そんな生活になっていたのです。自覚ができない裕福な時代、車が買えないことを「貧しい」と勘違いしている世代ができてしまったのです。

物が溢れている社会の中で「物を大切にする心」を学ぶことは難しいことです。ところが、実際に被災された方が次世代の若者に大きなプレゼントを贈ったのです。

すべてを失ったご老人が、カップ麺を手渡され「温かいものが食べられるなんて、ありがたいことです」と頭を下げました。被災者でありながら、惨状の現場で体を張って働く看護師さんは「今は泣きません」と、きっぱりと言うと優しい顔でお年寄りの足をさすりました。高齢の女性は、救助してくれた自衛隊員に「すみません、お世話になります」と言いながらヘリに上がっていきました。

これほどの混乱の中で、泣き叫ぶこともなく「ありがとう」と言える方たちの凛とした姿に、畏敬の念を抱いたのは大人だけではないと思います。

日本中が不安と緊張を強いられる日々の中で、3月23 日、「第83回選抜高校野球大会」が幕を開けました。開会式で選手宣誓をした、創志学園主将の野山慎介君の声が日本の空に響きました。かつて、これほど感動的な選手宣誓があったでしょうか。

「宣誓。私たちは16年前、阪神大震災の年に生まれました。いま、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられ、大きな困難を乗りきることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。

『がんばろう! 日本』。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」

日本人は、痛みをわかちあうことができる国民なんです。力を合わせ、必ず復興できると信じています。

 

 

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