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自衛隊の仕事術  新刊

有事にもビクともしないその規律と使命感はどこから生まれるのか

目次

自衛隊の仕事術 ── 目次

自衛隊が頑張れる理由 ── 前書きに代えて
お読みいただく前に  全天候型の遊撃戦士をつくる

第1章 仕事をする上で常に念頭におく「正早安楽」とは?
─ 自衛隊の管理術 ─

制服を着た以上は覚悟を決める
広くを視よ、遠くを見よ
人的コスト・時間的コストも意識する
行き詰ったら、なんでもいいからまず動く
小さなことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に
「挟差法」で目標に肉薄する
「正早安楽」すれば作業は仕事になる
「管理の5要素」は「人・物・金・時間・場所」
「優先順位」が立てにくければ「劣後順位」を
手抜きができるようになるために「やり方」を知れ
創意工夫のために「結合・省略・発展・変形」をする
依頼にはすべて「時間見積り」を告げる
3歩以上は小走りを徹底する
「伝あり、筆記用意」「準備よし、送れ」
深々とお辞儀をする人へ怒る人は誰もいない
「細部に神宿る」を知恵とする
見る者に混乱をなくす箇条書きのススメ
「5S」と「3定」を徹底する
資料編 指導要項① 教え方


第2章 あせらず、あきらめずにすむ「必成目標と望成目標」とは?
─ 自衛隊の目標達成術 ─

「必成目標と望成目標」を設定する
「先制主導」は肝に銘じよ
防御は反転攻勢の準備期間でなくてはいけない
動くことこそ、すべてを解決する原点となる
突破口を形成・拡大し、突破目標を奪取する
敵の死命を制する
予備は30パーセント持て
水平展開・垂直展開・継続展開で考える
情報は足裏で集めよ
情報は解明してこそ価値がある
情報無視の努力は徒労に終わる
情報は6段階を経て対策立案とする
仕事は生産性、つまり結果がすべて
環境の特性を掌握せよ
自分の常識は相手の常識ではないことを知る
「聞く」を「聴く」にすることで「効く」となる
上の熱意が下の人を動かす
弱点情報をつかみ、そこを攻める
記憶を過信してはいけない
アンビバレント(二律背反)を常に意識する
投資をしなければ収穫もない
資料編 指導要項② 改善の仕方

第3章 使命に殉ずることができる「状況の人」とは?
─ 自衛隊の行動術 ─

「立て看板の人」になるな、「状況の人」になれ
自分が動くか、人を動かすか、一部を動かし他を休ませるか
戦力の「逐次投入」と「集中発揮」を心がける
リーダーは「私が源」と考えよ
不自由の中にこそ生きがいがある
「自責追求力」を発揮せよ
問題解決に「ちょっと待ったコール」を活用する
「スクランブル力」を身につける
「ただいるだけの人」をつくるな
動け! すべてに接触せよ
目配り、気配り、手配りを欠かさない
悲観主義は気分、楽観主義は意思と知れ
人を信用しても仕事は信用するな
「与えられる者」から「与える者」へ育て上げる
「挨拶→発見→関心→激励→助力」の手順を踏む
来るものはすべて恵みと考える
部下には「100-1=0」を教える
ウォーミングアップをしてから本題に入る
内部刺激と外部刺激を使いわけ活性化させる
自分自身を見つめる日をつくる
資料編 指導要項③ 人の扱い方

第4章 すべきことが明示できる「一令一動」とは?
─ 自衛隊のリーダー術 ─

リーダーはリーダーを演じるべし
指揮官は疲れた顔を見せてはならない
好かれることと信頼されることは違う
立場とは権限を知ることに尽きる
理論を語らずに先頭に立ってやる
密室の暴君になるなかれ
「一令一動」の原則を貫く
「自主裁量の余地」が部下を伸ばす
死ぬこと以外はカスリ傷と考えよ
自分の敵は昨日の自分と心得よ
「人・物・金・時間・場所」の基盤をつくれ
あと一言が欲しい人にプラスひと言をつけ加える
部下教育の最大の敵はマンネリ化と知る
「1対30」ではなく「1対1×30」を
共通の体験談をたとえに使い教える
説明後の「逆質問」を習慣化する
1冊の本を3分で読ませてみる
借りものの言葉を自分の台詞に変換する
資料編 指導要項④ 問題の処理

第5章 失敗を教訓化できる「訓練で殺して、実戦で生かせ」とは?
─ 自衛隊の組織術 ─

訓練で殺して、実戦で生かす
背景説明も加えて腹オチさせる
主役と脇役の両方を経験させる
「ヒトロクヨンナナ」に隠された意味を知る
体制構築のために自分自身の分身をつくる
知らないことは知らないと申告させる
マネしたくなる気持ちの格好いい人になる
「見る」と「視る」の違いを教える
「和を以って滅びる」ことなかれ
人それぞれの感じ方を否定してはいけない
「機会教育」と「計画教育」を使いわける
「つもり」を排除する
すべては「拡大再生産」を旨とする
なんでも話題にし、タブーをつくらない
恐怖心の払拭のために声を出させる
心の時間が短く感じたら成長の証

「喚呼操縦」 ―― 後書きに代えて

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内容説明

 

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自衛隊が頑張れる理由 ── 前書きに代えて

2011年3月11日午後2時46分。

東日本大震災が発生するとともに、震源に近い東北方面総監部では指揮所を設置し、陸海空の駐屯地や基地からは哨戒機や偵察機、戦闘機が発進し、各部隊では有事出動の態勢を整えた。そして大規模震災派遣命令が下達され、このときから、国民の生命と財産を守る任務の自衛隊の戦いが始まり、10万人が戦場に向かった。

多くの隊員にとってのはじめての戦場は日本国内だった。そこで彼らが目にしたものは、ふだん目にしていた緑豊かな山河ではなかった。想像を絶する、汚泥と瓦礫と異臭と放射能の「地獄の戦場」だった。

なぜ彼らは150日にわたる極限の日々の中で、その使命を果たしていけたのか。
祖国愛、同胞愛、使命感、責任感、任務達成感……。その理由は複合する。
では、使命感、責任感、任務達成感は、何によって発起され、継続し、拡大していくのか。

そこには自衛隊の合理的な仕事術がある。やる気を起こさせ、ムダを生まず、達成の喜びをもたらす、その自衛隊の仕事術は、「正早安楽」をキーワードとしている。
正=ミスの最小化、早=仕事のスピードアップ化、安=コストダウン化と安全化、楽=もっとラクにできないか・楽しくできないかの工夫。

この言葉を教えてくれたのが、共著者の久保教官だ。彼は自衛隊当時、北部方面隊・冬季戦技教育隊におり、厳寒の北海道ニセコで雪洞にこもったり、白装束でヘリから降下して銃を連射する遊撃部隊員を育成していた。有事の瀬戸際で何をなすべきかを教える彼の教育法とその内容は機能的で実践的だった。

彼が遊撃訓練の教場や演習場で部下を教育するときに発する言葉は、そのままビジネスの現場に応用できるものばかりだった。
「自分で自分は見ることができない。直近下位者と直近上位者になった気持ちで見よ」とはビジネス社会での中間管理者にも通じる内容であり、「戦力は決勝点へ集中せよ」や「ものごとの重点使用と集中使用」のような教えは、「資源の選択と集中」という、いまビジネス社会でもてはやされる言葉が出現する半世紀も前に、部隊では日常的に使われていたようだ。
講義で「LP」と言えば、これは「レッスン・プラン」のことで、数々の言葉はこのように省略され、ちょうどギョーカイ用語のように言葉の共有がグループの共通認識と仲間の絆を深めるのであった。

そんな遊撃訓練の徹底したプラグマティズムをビジネス技術に翻訳して講演や研修をしたところ好評をいただいたので、それを伝えたいと本書を著した。

この大震災での自衛隊の仕事ぶりに興味があるなら、その仕事ぶりの根幹が本書でわかるので、大企業病やビジネス生活習慣病を改善するには絶好の機会と言える。
具体的な「なるほど」と「明日から使える」を記したので、いまやっているムリ・ムダ・ムラが直って、自分の仕事の仕方も職場のあり方も変わるはずだ。


心が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる。
この書をきっかけに、自分で、職場で、会社として何かが変わっていけば幸いだ。
大震災から学ぶことは数多くあるが、自衛隊から学べるものも数知れない。

松尾 喬



お読みいただく前に

全天候型の遊撃戦士をつくる

久保光俊

私が所属していた陸上自衛隊冬季戦技教育隊、通称・冬戦教(札幌市真駒内駐屯)では、スキー指導官の育成、冬季遊撃行動集合教育、バイアスロン選手の育成およびこれらの調査研究を行なっている。

なかでも「冬季遊撃行動集合教育」(冬季遊撃)が本書の源となっている。この教育は冬季に行なわれ、北海道の各部隊から選抜された幹部と陸曹(下士官)が訓練生として参加する。資格条件として「レンジャー訓練修了者」などの厳しいものがある。この教育を直接担当するのが教官と助教である。教官は主に教育の企画・計画および実技の指導にあたり、助教は主に実技の指導にあたるが、技術的なことに関しては職人技である。

自衛隊では平時から遊撃部隊は編成されていない。大きな部隊の指揮官が大規模の演習や有事の際に必要に応じて遊撃部隊を編成するものと思われる。

北海道の冬は厳しくてつらい。この厳しい環境を克服し、かつ、味方にするためには特別の訓練を必要とする。冬季遊撃では全天候型の遊撃戦士をつくることができる。また訓練生は幹部と陸曹という階級構成のため、いざ遊撃隊が編成された場合は、指揮官やリーダーとして遊撃部隊の中心的な役割が期待できる。

遊撃行動は一般的に敵の侵攻に先立って目立たないところに拠点を設け、小部隊が分散して敵の後方で潜在する。主力の戦闘(1つの戦闘の勝敗を決める大きな戦い)に連携して、防備の手薄な敵の指揮・通信・兵站施設(燃料・弾薬などの集積所)などに襲撃を反復し、主力部隊の戦闘に寄与する。

遊撃行動の特性は敵への奇襲で、その襲撃は一撃必遂を期さなければならない。敵の中では人員の補充や武器弾薬の補給は困難なのである。無駄な戦いは戦力の温存にはならないので、厳に戒めなければならない。

以上、本書を読むにあたっての基礎知識である。

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