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手塚治虫 未来へのことば

手塚治虫 未来へのことば
著者 手塚 治虫
ジャンル 一般書 > 読み物
出版年月日 2007/08/01
ISBN 9784769609490
判型・ページ数 B6変・158ページ
定価 本体1,100円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第1章 マンガへの情熱

第2章 鉄腕の生き方

第3章 大事な、大事な、子どもたち

第4章 負のエネルギーもパワフルに

第5章 冷静な判断をし続けて

第6章 戦争への怒り

第7章 自分探しの彷徨者(バガボンド)

第8章 “明日の大人たち”へ

第9章 生死、男女の、謎に向かう

第10章 宇宙船地球号を守ろう

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内容説明

☆言葉の向こうにあるものを?はじめに

本書は、手塚治虫のエッセーなどから金言を集めたものです。ただ、これらの言葉は、前後の脈略を軽視したり、状況説明が不十分な場合、真意がまったく通じなくなる恐れがありました。たとえとして適当でないかもしれませんが、こんなことがありました。今では笑い話ですが……。

アニメ制作の過程で、総監督・手塚の指示を忘れてはいけないと、ある監督との打ち合わせをテープにとっておいたのです。当時、手塚は超多忙で、打ち合わせの時間さえままならず、手塚との打ち合わせは大変貴重な時間でした。その後スタッフたちは、指示どおりに制作を進行させました。

ところが2週間ほどたったころ、雑誌の仕事からようやく解放されて現場へやって来た手塚は、進行中の仕事を見たとたん、「私の指示とちがいます。描きなおしてください」と言ったのです。驚いたプロデューサーは「指示どおりですよ」と食い下がり、例のテープを聞かせました。すると手塚は、「これは僕の声ではありません」と言うではありませんか! 一同、これには二の句がつげず、案の定、手塚が去ったあと、その場はスタッフたちの怒号に包まれました。

さて、これだけをとり出せば、単に手塚のわがまま、暴君ぶりが目立ちましょう。けれども、そのときの手塚をとりまく状況を、よく見、考えたとき、そう言わざるをえなかった事情が理解できてくるのです。その言葉の向こうにあるものは、ただひたすら『読者あるいは観客に、最高の作品を提供したい。子どもたちにしっかりテーマを伝え、メッセージを送りたい』との一心です。常に一刻もムダにせず、創作に励んでいた手塚にとって、細かく説明する時間のゆとりなどなかったのです。

ことほどさように、手塚の精神やメッセージは、漫画作品やアニメ作品を、たくさん読んだり観たりすることが一番わかっていただける道であるとは思います。断片的な言葉だけで妙な理解をされても、手塚にしてみれば『大変迷惑な』と思うかもしれません。ただ、編集の方の大変な作業の末に選ばれた言葉を『この奥、この向こうにあるものは?』と読んでゆくうち、これらの一言一言から、手塚の思いが読者に通じるのでは、と思うようになりました。

「頼むから仕事をさせてくれ」 これは私が聞いた手塚治虫の最後の言葉ですが、なぜ手塚が、そこまで仕事に執着したのか、その一端でも汲みとっていただき、そして生前の手塚治虫の創作姿勢に思いを馳せていただければ、幸いです。

☆「第1章 マンガへの情熱」より

〔医者をやっているとき〕

患者の顔がマンガに見えてくる

こどもが泣いても、ころんでも、私にはみんなマンガの材料になる

☆「第2章 鉄腕の生き方」より

一つの謎が解かれれば その十倍の新しい謎がそこから発生する というのがぼくの持論です

☆「第10章 宇宙船地球号を守ろう」より

人間は、果てしなく賢明で、底知れず愚かだ

この壊れやすい地球に対してどう対処するかはここ百年くらいで選択が決まる

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