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世界一なぞめいた日本の伝説・奇譚

世界一なぞめいた日本の伝説・奇譚

『宇治拾遺物語』『日本霊異記』『今昔物語集』ほかより説話としていまに伝わる日本の伝説を物語として楽しく読めるようにした。

著者 鳥遊 まき
ジャンル 一般書 > 読み物
耳で楽しめる紹介あります
出版年月日 2006/10/01
ISBN 9784769609162
判型・ページ数 B6・247ページ
定価 本体1,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第1部 実在の人物とひとの縁
 第1章 伝説の人物
 第2章 ひとの縁と慈悲の心

第2部 鬼と妖
 第3章 鬼
 第4章 妖と神  

第3部 動物と人間と
 第5章 狐
 第6章 動物の恩返し

第4部 異郷・異人伝説
 第7章 異郷
 第8章 異人

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内容説明

本書の本文内容を耳で楽しめるオーディオ版(パンローリング制作)のサンプルです。

 

http://www.youtube.com/watch?v=ZaCeRBrwo5w

 


 

●はじめに

日本の各地には、それぞれの土地と深く結びついた、さまざまな伝説が残されています。本書はそうした伝説のうち、平安時代から室町時代にかけて編纂された説話のなかから、日本人の記憶のなかに深く残っている話を中心に、およそ30点を選び出し、あらためて物語として読みやすいかたちにまとめなおしてみたものです。

ここに載せた話のおよそ半分は、こどものころに手にした教科書や、当時、目にした本などをとおして、記憶にあるのではないかと思います。また、古典が好きな方や古典を勉強したことがある方なら、どこかで読んだことのある作品も多いことでしょう。

不思議さのなかにも、かつての日本に暮らしていた人々の生活がじんわりとにじんで見えてくる、日本の伝説。どうぞ、ごゆっくりお味わいください。



本書は、以下の本を底本としたうえで、諸本を参考に、物語化したものです。また、ここで紹介した物語は、原典をただ現代語に訳すのではなく、わかりやすさやイメージのしやすさに配慮をしつつ、読みやすいかたちにまとめなおしたものとなっています。

なお、本書においては、姉妹編の『世界一おもしろい日本神話の物語』と同様に、物語に登場する主要な土地について、かっこ付きで現在のおおよその地名を注釈としていれてあります。

『日本霊異記』(平安時代初期 9世紀前半の成立と推測される/新編『日本古典文学全集』10)小学館

『今昔物語集』(平安時代末期 12世紀前半の成立と推測される/新編『日本古典文学全集』35~38)小学館

『宇治拾遺物語集』(鎌倉時代初期 13世紀前半に成立/新編『日本古典文学全集』50)小学館

『御伽草子』(室町時代/岩波文庫126-1,2)岩波書店

『室町物語集 下』(室町時代/新日本古典文学大系55)岩波書店



●「第2部 鬼と妖-第3章 鬼」より

■羅城門(2) 羅城門の鬼-茨木童子■

~「酒呑童子」の物語のなかにも、そのエピソードが採用されているのが、「羅城門の鬼」の説話。鬼(茨木童子)は頼光四天王の筆頭である渡辺綱と羅城門で対決する。このとき鬼は綱に破れ、利き腕を切り落とされるが、のちに計略を使ってその腕を取り戻すという物語である。~

羅城門のあたりに鬼が出て、人々を苦しめているという噂が都に流れました。源頼光と、その四天王である渡辺綱、臼井貞光、卜部季武、坂田公時の耳にも、噂は入っていました。

頼光に命じられ、ひとり羅城門に向かった渡辺綱の前に、鬼は最初、美しい女の姿で現れました。鬼の正体を見抜いた綱は、ばっさりその片腕を切り落とします。腕を切り落とされた鬼、茨木童子は「七日間あずけておく」といい残して去りました。

六日目の夜、ふいに遠くから綱のもとをたずねてきた養母が、どうしても鬼の腕が見たいといいだします。熱意にまけて綱が腕を見せると、養母に化けていた茨木童子がその正体をさらし、「返してもらうぞ」という言葉とともにむんずと腕をつかみ、屋根をやぶって逃げ出したといわれています。

(「平家物語」「源平盛衰記」ほかより)

*本書は、全ふりがな付きです。以上ご紹介したものの漢字には全部ふりがなが付いています。

 

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