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マンガ日本経済の動きが一目でわかる本

再生&復活のチャンスはこれだ!!

目次

はじめに
主要登場人物の紹介

序 章 なぜ日本経済はこんなに暗いのか
                 ――日本経済の現状と問題点を考えよう
 マンガ 日本はもう立ち直らないのか?
 1 日本経済はなぜ希望が持てなくなってしまったのか?
 2 日本経済が低迷している問題点を分析してみよう

第1章 21世紀は技術やノウハウで生きよう
                ――これで日本経済は復活する〈技術編〉
 マンガ 日本の高い技術力やノウハウを利益にいかに結びつけるか
 1 黒字大国転落の原因を考えてみよう
 2 日本経済は技術やアイデアで再生させる

第2章 不良債権をなくして再出発しよう
            ――これで日本経済は復活する〈不良債権克服編〉
 マンガ 不良債権処理するにあたって育てる企業とそうでない企業を峻別しよう
 1 なぜ不良債権はなくならないのか
 2 不良債権をなくす方法を考えてみよう

第3章 収益力のある銀行が日本経済を支える
             ――これで日本経済は復活する〈銀行再生策編〉
 マンガ 銀行を立ち直らせるには収益力の確保等が必要だ
 1 なぜ銀行の破たんは続くのか
 2 銀行が立ち直るための対策を考えよう

第4章 日本を21世紀型産業構造に変えよう
         ――これで日本経済は復活する〈産業構造改革&育成編〉
 マンガ 日本が目指す技術開発は知的財産分野だ!
 1 日本の産業構造の問題点を考えてみよう
 2 産業構造改革によって新しい産業を育成しよう

第5章 為替相場の変動も前向きに考えよう
             ――これで日本経済は復活する〈円安の活用編〉
 マンガ 円安を生かしてデフレを克服しよう
 1 為替相場と私達の暮らしを振り返ろう
 2 円安を前向きにとらえよう

第6章 デフレから脱出する施策を考えよう
           ――これで日本経済は復活する〈デフレ経済克服編〉
 マンガ デフレの克服策は4つある
 1 デフレはなぜ悪いのか
 2 デフレから脱出するための施策を考えてみよう

第7章 効率的な農業工場を作ろう
            ――これで日本経済は復活する〈日本農業再生編〉
 マンガ 食料自給の増加方法は効率化経営と規模の拡大だ!
 1 弱体化しつつある日本農業の問題点を考えてみよう
 2 農業を復活させるにはどんな方法があるのか?

第8章 成熟国にふさわしい経済大国を目指そう
        ――これで日本経済は復活する〈経済大国復活シナリオ編〉
 マンガ アジア地域発展のために、自由貿易を拡大させよう
 1 成熟国の特徴を押さえよう
 2 21世紀の日本は信頼されるアジアのリーダーを目指そう

巻末付録 日本経済に欠かせないポイントを押さえよう
                ――これで日本経済は復活する〈資料編〉
 資料1 日本経済を読むためのポイント
 資料2 押さえておきたい日本経済用語

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内容説明

■「第1章◇21世紀は技術やノウハウで生きよう
――これで日本経済は復活する〈技術編〉」より


1. 黒字大国転落の原因を考えてみよう

(1)モノ作りが海外へ流出してしまう

日本経済の体質変化の最たるものは20世紀に築いた黒字大国の地位でしょ
う。

高度成長期の日本は技術開発と日本的経営で、世界の経済をリードしてきました。そして、世界トップ・クラスの工業製品を世界に輸出してきたのです。

しかし、1980年代後半からの急激な円高の中で、製造業の海外進出が進み、生産拠点はアジアを始めとして海外に移転しました。

その結果、モノ作り、すなわち生産活動が日本から消えていく、いわゆる産業の空洞化が懸念されるに至りました。

日本経済における製造業の重要性はまだ高いといえますが、工場の海外進
出、モノ作りの海外流失という傾向が引き続けば、世界で1人勝ちしてきた黒字大国の地位は崩れていくでしょう。すなわち、モノ作りの工業大国にも変化が現われることになります。

日本は優れた製品を作り、それを外国に輸出して外貨を稼ぐという貿易立国です。

今までは輸出と輸入の差額である貿易黒字が巨額に上り、これが日本経済を支えてきました。

日本経済を支える柱であった製造業の輸出が、日本からではなく、海外の工場から行われるようになったことから、日本国内の経済活動すなわち、日本国内でどれだけ新しい価値が生産されたかを示すGDP(国内総生産)が影響を受けることは避けられないでしょう。

こうして、日本の経済大国としての確固たる地位も揺るぎないものとはいえなくなってきました。

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(2)生産拠点の海外移転で貿易黒字が減る

すでに触れましたが、日本企業の生産拠点が海外移転していくことは、貿易収支に大きな影響を及ぼしています。

生産拠点の海外移転は電機、機械、自動車など幅広い業種に広がっていますが、従来はアジアなどの海外に生産を移しても、結局、組立に使用する部品が日本から輸出されていました。

しかし、海外生産が拡大、定着するにつれ、例えば、自動車の部品メーカーも生産を海外で行うようになりつつあります。こうして、日本の製造業の海外生産比率は上昇の一途をたどっています(上図参照)。

一方、輸入は食料品、衣料品、工業製品と商品の幅と量ともに増加傾向を示しています。

特にスーパーや商社などによる開発輸入では、日本の委託者が日本の消者
の好みや日本の製品規格に合わせて現地生産を指導するため、安い労働力を使いながらかつ、日本市場に受け入れられやすい製品が輸入されているのです。

こうして、輸出の減少と輸入の増加の傾向は続くものと見られ、貿易黒字は減少することが予想されます。

ところで、外国とのさまざまな取引を取引種類別に分類して、一定期間の受取と支払の収支を集計したものが国際収支です。

上記ではその柱となる貿易収支を説明しましたが、国際収支の全体像は次ページのようになります。

一国の対外取引を大きく分けると経常収支と資本収支に分けられます。

このうち経常収支は基本的な経済活動から生じた外国とのお金の収支を表します。すなわち、国の基本的な経済体力を示す重要な指標です。

経常収支には貿易・サービス収支と所得収支などがあります。

貿易・サービス収支は貿易収支とサービス収支に分けられます。

貿易収支はすでに説明したモノの輸出と輸入の差額です。

一方、サービス収支は、運輸、保険、金融、観光の他、情報、音楽、芸術などに関するもので、技術特許や音楽・コンピューター・ソフトなどの収支が計上されます。

さらに所得収支は海外に進出した企業などの利益送金などが計上されます。
最近の日本の経常収支を項目別収支の推移で見ると上記の通りです。

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