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「聞き方」ひとつで人は育ち・人は動く

聞いて、理解して、やる気を引きだし、大きく育てる「実践コーチング」の技術! communication

「聞き方」ひとつで人は育ち・人は動く

人を育て、目標達成へ向けての自発的な行動を促すコーチングの技術をわかりやすく解説。

著者 石川 和夫
伊藤 敦子
ジャンル ビジネス書 > コミュニケーション > コーチング・NLP
ビジネス書 > 社員教育・育成
ビジネス書 > 管理者・リーダー
出版年月日 2002/02/01
ISBN 9784769607595
判型・ページ数 B6・215ページ
定価 本体1,200円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

目次

第1章 「聞く」ことがすべての基本
第2章 「問いかけながら聞く」ことで自発的行動を促す
第3章 「共感しながら聞く」ことで信頼関係を築く
第4章 「聞けない自分」を管理する

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内容説明

■第2章[「問いかけながら聞く」ことで自発的行動を促す]より

★「言い訳」を引きだしてしまう問いかけのタブー★


●「なぜ」「どうして」は極力使わない●

仕事上などで失敗をした相手を、無神経に非難していることはありませんか?

「なぜ、もっと多くのサンプルを用意しておかなかったんだ?」……(1)
「先月の予算は、なぜ達成できなかったんだ?」……(2)
「どうして、このようなミスが起きてしまったんだ?」……(3)

こんなとき、非難する側は「なぜ」「どうして」を連発しがちです。もしかしたら、心のなかでは「この失敗から学んでほしい」と相手の成長を願っているのかもしれませんが、それは表面に出てきません。

「なぜ、できていないんだ?」
「どうして、やっていないんだ?」

とにかく、このような言葉を相手にたたきつけています。これは、「問いかけ」というより「詰問」です。

もし、このように詰問調で聞かれたら、相手はどう感じるのでしょう?

まず、「責められている」と強く感じ、防御体制に入ります。すると、いかに自分を正当化するかが先決問題になります。そして、次のような、その場しのぎの言い訳が引きだされるのです。

「天気がよくて予想以上にお客様が多かったんです」……(1)の言い訳
「予算の見積もりが甘かったようで…すみません」……(2)の言い訳
「ミスが起こらないよう気をつけていたのですが…」……(3)の言い訳

私たちは、何気なく相手に対して「なぜ」「どうして」を使っています。しかし、これらの言葉は、相手の意識をその人自身の可能性に向けようとするとき、妨げになるのです。ですから、相手に失敗から学んでほしいと思うなら、「なぜ」「どうして」で責めたてないようにするのが重要なポイントです。

「問いかけ」の目的は、まず相手からできるだけ多くの情報を引きだすことです。そして、そのなかで使える情報と使えない情報を取捨選択し、それらの情報に基づいて相手の行動を促していきます。

失敗をリカバリーし、そのうえ同じ過ちは繰り返さない ―― そのように相手がみずから考え、行動できるようになるためには、次のような問いかけが効果的です。

「サンプルを不足させないために、事前に何ができたと思う?」……(1)\\'
「予算が達成できなかった要因は、何にあったのだろう?」……(2)\\'
「ミスの原因は何にあったのか、君の意見を聞かせてくれないか?」……(3)\\'

ここで重要なのは、相手自身が「自分は、自分が思う以上に多くの知識を持っている」と気づくこと。そして、自分がいま気づいたその知識を、みずから使えるようにすることです。そのためにも、「なぜ」「どうして」を「何」に置き換えて問いかける必要があるのです。

●問題として発生した「事柄」と「人」とを区別する●

もうひとつ、「問いかけ」をしているつもりが「詰問」になっている例をあげます。それは「発生した問題」と「相手の人格そのもの」を重ね合わせてしまった問いかけ方です。

「どうして、君は仕事が終わっていないんだ?」……(4)
「なぜ、君はこんな問題を起こしたんだ?」……(5)

このような、「人」に焦点をあてた問いかけ方も、「なぜ」「どうして」同様、「自分が責められている」という印象を相手に与えます。

このような場合は、「人」ではなく「事柄」に焦点をあて、次のように言い換えると、伝わり方が変わります。

「仕事が終わっていない原因は何だろう?」……(4)\\'
「今回のような問題が起きた原因は何だと思う?」……(5)\\'

人ではなく事柄(問題)に焦点をあてると、「問い詰める感じ」「なじる感じ」は影をひそめます。そのため、相手は客観的に受けとめることができると同時に、自分自身のなかに問題点を探しに行きやすくなります。

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