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当たる「チラシ」はこうつくる

目次

第1章 チラシづくりの基本技術
第2章 タイトル周りの技術
第3章 商品レイアウト、アイテム選定の技術
第4章 プライス表示の演出技術
第5章 商品価値を伝える技術
第6章 メッセージを伝える技術
第7章 さあ、チラシをつくってみよう
第8章 当たるチラシ企画の事例
第9章 さらにチラシレベルを上げる技術

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内容説明

■「第1章 チラシづくりの基本技術」より


★4 商品へのこだわりが不可欠★

●買い物はますますシビアになってきている

この不況期(普況期ともいう。いまが普通と考えるべき)で、ますますお客様
はシビアになってきており、買い物には、本当に真剣になってきた。

◯紙オムツを買うとき、たった100円安いだけなのに、わざわざ遠い店まで買
いに行く。

◯パソコンを買うとき、3ヵ月くらい毎週、家電店のチラシを集め、タイミン
グを見て「いまがチャンス」とばかり買いに行く。

◯大半の食料品は近くのスーパーで買うのだが、焼き肉用のカルビだけは、近
所の評判のいい肉屋にわざわざ買いに行く。

◯子供が毎日飲む牛乳は、添加物の一切入っていない宅配の牛乳を買っている。

●いいものを、安く、効率的に買いたい

お客様がシビアになってくるにつれ、ワンストップショッピングの概念が崩れ
てきた。
商品それぞれに応じた選択眼をもち、それぞれに応じた店を選ぶ。また、通販
等の買い方にも変化がでてきた。しかも、毎日が忙しく、時間的ゆとりも少な
いので、なるべく短時間に済ませたいという欲求もある。

まとめていえば、「いいものを、できれば安く、効率的に、ムダなく購入した
い」という、怪物的欲求にまでなっているのである。

●お客様との競争に勝つ

その欲求(ウォンツ)をワガママと受けとめたのでは、その時点で負けである。
小売業、サービス業(だけでなく、すべての産業に共通するが)は、お客様と
の競争なのである。決して他店との競争ではなく、お客様、とりわけ、いま自
分の店にきているお客様にどのようにして勝つかが、これからのキーワードで
ある。

お客様に打ち勝つための唯一のポイントは、「商品」へのこだわりをもつこと
である。商品へのこだわりというのは、お客様とその商品との関係にこだわる
ことである。

◯米屋がおいしいお米を販売し、お客様の固定化を推進したいのであれば、そ
の産地、精米技術、お米の炊き方、研ぎ方、おすすめの炊飯器など、米を販売
するだけでなくその食べ方も同時にPRせねばならない。

◯家具屋がベッドを販売するのであれば、見た目よりもマットの質を徹底的に
探究し、ぐっすり眠れて、身体に本当によいベッドとは、どんなマットを使っ
ているのかを、販売と同時にPRせねばならない。

◯お菓子屋がシュークリームを販売するのであれば、なかのクリームは、カス
タードと生クリームの割合がどれくらいがいちばん適切なのか、つねに、自店
のお客様の志向を探究し、それをPRせねばならない。

このような視点からいえば、世の中のチラシは、まだまだ商品へのこだわりの
PRが少ないといえるのではないか。


■「第8章 当たるチラシ企画の事例」より


★85 商品こだわり訴求企画★

●わかりやすいこだわりを追求する

明確なおすすめ商品をもち、それを売り抜き、かつ、お客様が満足し、ストア
ロイヤリティを高めるというのが、小売業のいちばん大きなテーマである。そ
のためには「お客様の期待を超える客層別MD」と、それを支える「商品への
こだわり」が、究極のポイントである。

もちろん、あまりに職人的な、玄人くろうとしすぎるこだわりは禁物であるが、
シロウトがわかるこだわりは、あくまで追求しなくてはいけない。

例にあげたのは、滋賀県彦根市にある「酒造ひのや」の、日本酒にこだわった
チラシである。
ご存じのように酒販業界では、規制緩和により自由価格がつけられるようにな
ったため、いわゆるディスカウンターがでてきた。そのあおりで、従来の酒屋
が窮地に追い込まれているが、そんななか、大健闘しているのがひのやである。

地酒の頒布会会員拡大のチラシであるが、随所に社長のこだわりが見えてくる。

(1) 毎月おすすめ商品を変える
月2本ずつ、ひのやが選んだ(特選)おすすめ商品を提供する。売る側に自信
がないとできないことである。

(2) 価値ポイントを明確に入れている
長くもなく短くもない、読みやすい価値ポイントを入れている。玄人言葉を使
わず、お客様の立場に立ったコメントで、説得力がある。

(3) おすすめ料理の提案をしている
酒には料理がつきものなので、各アイテムごとにおすすめ料理を提案している。

(4) ワインも同時に訴求する
一番商品の日本酒はもちろん、専門店としてのこだわりをだすため、ワインも
同時訴求している。

(5) 社長のプロフィールを紹介する
地元密着の専門店は、社長自身のキャラクターで99%決まる。自分のプロフィ
ールを自信をもってチラシに書くことも、地元客へのPRに大切な要素である。

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